裏GOODDAYS 日々の随想

こちらは日々の随想を吐き出している裏ページです

エビジョン辞任問題から見た日本社会

前に今日と同じようなことは既に2回ほど書いてあるが、タイムリーな問題となったのでもう一度書く。

エビジョンイルこと海老沢勝二NHK会長が辞任した(市川海老蔵の「エビサマ」とはえらく違う言われようだ…)。

あまり興味のない問題なので詳細についてはわからないが、辞任する理由はNHK内部のたび重なる不祥事とNHK受信料不払いの責任をとってのことらしい。

確かにNHKには多くの問題がある。

その様相は悪の伏魔殿のようにも感じる。

しかし、それはどこの役所も同じである。

NHKには、民間最大手であるフジテレビの2倍以上という、ちょっとした役所などよりはるかに多くの資金が流入していて、金があり余っていたから余計に腐敗も激しくなったのだろう(逆に役所なんかの場合、節電とかに関しては民間よりがんばっているもんなあ~)。

だって、同じく金の余っていた社会保険庁なんてNHKの何倍もひどいではないか…。

「市場原理がないから」という理由で意味もなく肥大し、無駄や腐敗が増えるのがその原因なのだろうから、それを浄化しようと思ったらもはや民営化をする他にあるまい。

しかし、ここで勘違いをしてはならないのはエビジョンイル本人がいかにコワモテで愛嬌のないルックスをしていようと彼本人が悪事を働いたというわけではないということだ。

日テレの福沢朗とかいう軽薄な男は「悪いことをした人は必ず責任を取るというのが世の常」と“斬った”そうだが、こういう物事の本質を見ない輩が私は大嫌いである。

しかし、もしかしたら多くの日本人はそう思っているのかもしれない…。

また、ナベツネの意見をきちんと聞かずにナベツネアレルギーを持っている人や、ナベツネを悪人だと決めつめる人も私は大嫌いだったが、彼を嫌っている人の何割がナベツネがいかに野球界のことを一生懸命に考えていたかを知っているのだろうか(私は別にナベツネの肩を持っているわけではない)。

ナベツネの論客として荒稼ぎをしたであろうスポーツライター二宮清純氏なんかが言っていることのほうがよほど稚屈で情緒的な意見だったが、皆はそのことを覚えているのだろうか…。

ところで、エビジョンが辞める理由には受信料不払いが増えたというのがあるらしいが、エビジョンイルが辞めても受信料不払いは絶対に改善しない。

ゴネ得が通じることがわかった時点で、「なんだ、払わなくてもいいんじゃん!国民年金は3分の2、国民医療保険は9割しか払っていないのに、リターンが全くないNHK料金なんぞ払ってられるか」と思って不払いに転じた国民は多いはずだ。

所詮、多くの国民はその程度のモラルしか持ちあわせていない…。

この件で叩かれるべきなのはエビジョンではなく、便乗して不払いを始めたアンモラルな国民であるはずだ(私は別の理由で以前より払っていないのは前に述べた通り…)。

しかし、マスコミはそのような国民を叩かないようできている。

関係のない話だが、ついでに言っておくと、国民年金や国民医療保険に関しても、滞納しているヤツがいることやその割合を公表する時点でまともに徴収しようという気を感じない。

国民医療保険の滞納なんて役所に相談を持ちかけたら、かなり大幅に棒引きして貰えるということまでバレちゃってるんだから役人というのは本当にどうしようもない…。

ちなみに言わせてもらえば、ゴネ得や抜け道がある税制は税制として失格だとは私が常々申している通りである。

これも先日に触れたが、ダイエーの中内氏が、企業の舵取りをあやまったのは悪かったものの、「社会的責任」とかいう意味のわからない理由で、自らが出資した資金を超える私財の提供をダイエーから求められたことに私は納得ができなかったし、そごうの水島氏が同じく提供を求められたことについてもおかしく思ったが(まあこの人もこの人だから、この人はいいか…)、彼らが責任をとった「社会」なんていうものは、所詮はNHKの受信料を滞納する連中の集合体みたいなものである。

西武の堤氏がやったことは本当に悪いが、物事に意見をするのなら、「悪いなら悪いでどう悪いのか?どの程度悪いのか?」ということを皆きちんと答えられるようにしておかなければなるまい。

少なくとも中内氏と堤氏の悪さの度合いを同じように考えているような人はマズイから、そういう人は意見を言わなくて良い。

エビジョンやナベツネや喜ちゃん(森前首相)といったコワモテのキャラクターを通じて、日本人がいかに権力者面した権力者を情緒的に憎んでいるかがわかって、むしろ私はその情緒的思考について怖く思う。