裏GOODDAYS 日々の随想

こちらは日々の随想を吐き出している裏ページです

日本の観光産業と日本社会に物申す…

日本における観光産業のあり方は全体的におかしいと思う。

旅行の目的はあくまで、見聞を広めたり、リフレッシュをすることであって、金を落とすことは旅行の目的とはならないはずである。

 

それなのに、旅行者にお金を落とさせることが第一の目的であるかのような観光施設・観光振興策が多くてほとほと参る。

 

とはいえ、金銭消費型の旅行が多い割に、観光産業の国内総生産に占める割合は、調べたところ、世界の主要国の中では下位にあるようなので、日本の観光産業はまだ発展途上にあると言っても差し支えなかろう。

その原因には、観光振興に対する考え方のおかしいことはもとより、日本社会のあり方がいびつなことも、日本人にとっての観光・旅行の質を著しく低下させている原因になっているといえよう。

 

それらについて個人的に思うことを以下に挙げてみた。

なお、個人的に思うこと以外には、観光立国推進戦略会議(牛尾治朗座長)の意見を参考にさせていただいている。

 

・観光先には団体仕様・金銭消費型の施設ばかりがあって、家族が時間をかけて楽しめるような魅力がなかったり、旅行の意義を感じさせるような観光先が整備されていないことが多い。そろそろ、金銭消費型の観光地を整備するのはやめていくべきであろう

 

・現在の格安ツアー旅行のあり方というのは、「旅行の楽しみを提案する側として、こんな提案をして恥ずかしくないのだろうか?」と言いたくなるような、供給側の都合ばかりを優先した商品が平気で提供され続けているが、いくら顧客が予算にシビアだろうと、旅行者のことをなめてかかりすぎるのはそろそろやめにしたほうが良ろしかろうと思う

 

・観光地が点として存在していては、道中を楽しむことができないだろうし、長期滞在には向かないと思われるので、線もしくは面として観光地を整備されたほうが振興策としては適当といえるであろう。そのためには、物見遊山的な観光地だけでは線や面となり得ないことも多いだろうから、それほどお金をかけずにかつ時間をじっくりとかけて体験・休息できるような観光地が整備・提唱されるべきであろう

 

・多くの旅館は1泊2食付きで、メニューは大量のお仕着せメニューが出るが、この辺の選択肢も柔軟なものであるべきだし、それによる高料金が家族による連泊を難しいものにしているのではないだろうか

 

・また、航空・鉄道と宿泊が一体になったパッケージは安いが、それらをバラでそろえようとすると高くつくことが多い。交通機関はもう少しさまざまな割引プランを用意して、そのようなニーズに応える必要があるであろう。特にJRの料金の高さにはケチな私としては大変不満で「青春18きっぷ」以外では鉄道を使ってなかなか遠出する気がしない…(遠距離バスとかを使っちゃうことが多いかも…)

 

・日本から外国へ行く旅行者は多いのに(行く人数は10位・使う額は4位)、外国から日本へ来る旅行者の数は少ない(来る人数・使う額ともに35位)。日本全体に訪れる人数はマカオより少ないというから笑ってしまう。その圧倒的な理由は、「日本の物価が高い」というイメージが染みついていることなのに(国際観光振興会[JNTO]の調査による)、金銭消費型の観光地が多く、料金の高い宿泊施設が多いのには閉口する(交通費も高いが、一応、外国人専用のレールパスがある)。また、何故、このようなイメージが染みついたかといえば、旅行者が本国に帰って口コミでそのように広めるからである(円の強さを考えた観光振興策を考えるべきである)

 

・それなのにも関わらず、できるだけ多くの外国人旅行者に日本に来てもらってできるだけ多くのお金を使わってもらうことが、外国からの観光者の誘致・振興策の主な目的であるかのように見受けられるが、それでは成熟した旅行者を引きつけることはできないし、リピーターを作ることもできないであろう。一部のお金持ちを除いた外国人旅行者の多くは質より廉価さを重視しているだから(先出の調査結果)、どんなにサービスが良くても料金が高かったら多くの外国人旅行者はそれを高く評価しないであろう。その需要のミスマッチは振興策上、大きな問題とはいえないだろうか。もっと、「日本という国が外国人に良い印象を持ってもらえるようにするにはどうすれば良いか」という視点から根本的に考え直して欲しいものである

 

・また、確かに、お金をたくさん使うことができるような外国人のほうがお行儀の良い外国人だろうし、不法滞在などの心配も少ないであろう。しかし、そのような人達にだけ日本という国のことを知ってもらえれば良いのだろうか?また、「お行儀が良くそれなりにお金を落としてくれる外国人も、本当は廉価なサービスを求めているのではないか?」ということについては十分に考えられたことがあるのだろうか?

 

・日本のような休みが集中する社会は、ある意味で不幸な社会である。国民がバラバラに休みや長期休暇を取れるようになれば、観光地で混雑が起きることも無く、観光地としても特定の時期に顧客が集中しないので利益機会が多くて助かるはずである

 

・そうなった暁には、日本人は欧米人のようにお金をかけないで遊ぶ遊び方をもっと知るべきであろう。週末にバカ込みしているディズニーランドに行ったり、日頃の日収の2倍3倍もするバカ高い旅館やホテルに泊まることがレジャーだと思っているようではあまりにゆとりを感じない。日収の何分の一かで泊まることができるような安いコテージを長期間借りて、スポーツ・釣り・アウトドア・陶芸などを楽しむようなスタイルが広まるべきだと思うし、そのような長期滞在に適した宿泊施設が整備されるべきであろう(日本の旅館業法は異様に厳しいのでそうはさせてくれないだろうけど…)

 

・私は、「日本のサラリーマンというのは1ヵ月間とかの長期休暇を取れないんだ~」ということがわかってから(サラリーマンの息子ではないので本当にわからなかったんです…)、サラリーマンで一生やっていくのは絶対にやめにしようと思ったのだが、そこまでは思わなくてもそのことをものすごくストレスに感じている人というのは多いのではないだろうか(まあ、商売人[トレーダー含む]というのもなかなか休めないのだが…)

 

まだまだ、いくらでも書けそうな気がするが、長くなったのでこれぐらいにしておこう…。