裏GOODDAYS 日々の随想

こちらは日々の随想を吐き出している裏ページです

WBCとWBA

WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)は安心して見ていられた。

ところが、WBC(世界ボクシング評議会)でなくWBA世界ボクシング協会ミニマム級タイトルマッチのほうはハラハラしながら観戦していた。

私の見た目では攻撃も防御もチャンピオンの新井田豊選手のほうが的確なように見えたが、実況席は新井田選手のほうが不利っぽいことを言うし、新井田選手の手数が少なくてしかも単発だったから心配でしょうがなかった。

しかし、WBAは、過去にあった畑山隆則選手VSジュリアン・ロルシー選手の試合の結果でもいえるとおり、とにかく有効打しか見ないこともあって新井田選手がきちんと差をつけて3-0の判定勝利を収めた。

新井田選手も判定について「あんなものじゃないですかね…」と言っていたのだが、「やっている本人がそう思っていたのならそうなのだろうな…」と思った。

とはいえ、観戦中は、有効打のみを見るのがWBAだったかWBCだったかわかんなくなっていたし(笑)、相手のロナルド・バレラ選手がベネズエラの選手だったかコロンビアの選手だったかわかんなくなったこともあって(WBAの本部はベネズエラなのでベネズエラの選手は有利だと私は思っているため心配したのだが、バレラ選手はコロンビアの選手だった…)、ハラハラドキドキしながら観ていた。

それにしても、新井田選手が天才中の天才ボクサーであるといえども、38度の熱と下痢に見舞われてもあれだけのボクシングをしたのは本当に立派だった。

私は勝っても負けてもKOで観客ウケをする試合をしようと選手より、判定勝ちが多くてもKO負けを喫しないスタイルの選手のほうが好きだ。

また、イチかバチかで攻めたり、常に全開で燃え尽きる選手より、クレバーに勝ちにこだわる選手のほうが好きだ。

試合内容が地味だとかなんだとかいうのはそれを見る人間に見る目がないだけのこと。

だから、派手なKOシーンばかりを楽しみとしがちな素人とは格闘技の話をするのは好きではない(実は…)。

「もっと勉強してきてから俺に話をしてくれ!」と言いたくなるのだ(笑)。

あと、試合を見るときは何故か選手の周囲の人間の気持ちに立ってしまうクセがあって、応援している選手がKO負けするとすごく嫌な気持ちになってしまうというのもある…。

人のセコンドをしていても判定負けならなんとでも言ってやれるが、KO負けをした選手にはかける言葉がなくなるし、もう試合をして欲しくなくなるのだ…。

新井田選手は、「あの状態でよく持ったと思う。3ラウンド持つかどうか分からなかった。スタミナに不安があったからうまく持たせようという感じだった。この状態を受け入れて開き直るしかなかった。今までで一番辛い試合だった。自分でも精神的に強くなったと思う」と語っていたが、この状況で最小の手数で少ない体力をなんとか持たせて勝利に持っていく姿勢には私は感動すら覚えた。

とはいえ、このように一般ウケしない試合を続けていると人気は出ない。

いくら人気がないとはいえ、4度目のWBA世界防衛戦なのに狭い後楽園ホールでしかも入場時に照明すら落とさないのは酷すぎると思った。

また、私はケーブルテレビのG+(ジータス)で観ていたが、地上波放映が深夜だったのも酷いと思った。

先週に行われた亀田大毅選手のデビュー戦はパシフィコ横浜だったし、入場シーンもド派手で、地上波放映もド派手に行われ、しかも、試合終了後には大毅選手のリング上からのカラオケまで放映されていた(苦笑)。

「6回戦ボーイがあれで、12回戦の世界チャンピオンの4度目の防衛戦でこれでは夢がなさすぎるやんけ!」とちょっとさびしくなった。

日頃からこういうシーンばかりを見せられているからこそ、「作り手の意図が丸見えのテレビや芸能の世界には興味が湧かないし、どうでも良い他人達が形成する世論なんてものも気にする必要はないな…」と強く思えるのだけれども…。

新井田選手こそ無敗のまま世界タイトルを取るやいなや、「宝石店をやる!」と言ってタイトル返上&引退して、2年後ぐらいに急にカムバックして王者に返り咲いて(防衛戦の内容はともかく…)4度防衛をしているわけだが、これなんてなかなかおもしろい話だしすごく立派だと思うんだけどな~。

しかし、世の中には私のように(自画自賛?)モノゴトを色眼鏡無しに正当に評価しようとする人間も大勢いると信じたい…(笑)。