裏GOODDAYS 日々の随想

こちらは日々の随想を吐き出している裏ページです

鈍感力と寿命ランキング

渡辺淳一氏著の「鈍感力」という本が流行った時には目もくれなかったのだが、数ヵ月前に文庫化された時に読んだ。

細かいことを気にしない人が健康で長生きできると書いてありそうだとは読む前から予想できたのだが、医者的な観点から見ても五感は鈍感なほうがいいと書いていたのには膝を打った。

確かに俺は視力が良いのでPCやテレビの画面についている埃がいちいち気になって仕方ないし、それこそ鼻は尋常ではないほどに良いので、誰も気づかないようなにおいや人の体臭などを察知してしまって気になって仕方ないことがままある(これも電車通勤ができない理由)。

これらは有害といえば有害だ。

それに比べて耳はキックボクシングをやっている際に左右一度ずつ鼓膜を破ったためか、そんなに良くないので、ボソボソと話す人に話を聞き返すことが多く不便だが、人の雑談があまり耳に入ってこないという意味では有益だ。

いちいち繊細で弱い男性に対して女性がいかに鈍感力を持っていてたくましいかということについて、渡辺氏らしく多くのページが割かれていたが、「男というのはつくづく女と比べて損な生き物よ…」と毎度ながらに思った。

昨日あたりに2009年の各国の平均寿命が発表されたが、女性は86.44歳とまた世界1位を更新したのに対し、男性は79.59歳と1973年以来初めて5位に転落したという。

日本の場合、男性は自殺という特殊マターがあるのがその原因だと思うのだが、それにしても男女の寿命差は広がるばかりだ(自殺は死因の3.2%を占め、死因順位の6位で、男性は4.2%で6位、女性は1.9%で8位となっている)。

ところで、統計における平均というものが実情を表しているとはいえないわけで、5年ほど前のデータによると、女性生存率が50%を切るのは88歳、死亡時の年齢の最頻値は91歳だという。

まさしく日本女性おそるべしである。

ちなみに、男性の生存率が50%を切るのは82歳、死亡時の年齢の最頻値は85歳だという。

よく見ると平均寿命との乖離は男性のほうが女性より大きいのだが、これは自殺などで病死などより若く死ぬ人が平均を押し下げているからだと思う。

ところで、俺が勤める会社の前の社長はとても元気だったのに、60歳の誕生日の日に完全に身を引いて、それ以来、一度も現れていなければ音沙汰もない。

まだまだ現役でバリバリやれた人なのに、老人がいつまでも権力を持つことを信念として嫌っていた人で、本当に潔い態度だと思っているのだが、日本人の余生というのは60歳定年というにはもったいないほどに長いなあ…とつくづく思う。

話を少し変えるが、男性の平均寿命の1位はカタールだとのことだが、一人当たりGDPでも2009年のデータだと、ルクセンブルクノルウェーに引き続いて3位の81,963ドルで、日本は17位の41,366ドルとダブルスコアで差をつけられているようだ。

そして、実際の感覚に近い購買力平価での一人当たりGDPでは、カタールの90,148ドル(ちなみにこちらは世界1位)に対し、日本は33,478ドルと、ほぼトリプルスコアで差をつけられている。

ちなみに、購買力平価だと日本は2010年に台湾に抜かれ、2016年には韓国にまで抜かれてしまうというのだから、全体のGDPで中国に抜かれることよりずっとショックだわな…(いつものことですが、話が逸脱しすぎてすみません)。

まあ、カタールはこれだけ所得が多いのに、税金を払う必要がなくて、医療や教育は全部タダなんだから寿命も伸びるわな…ってところなんですかね。

それと、イスラムは絶対的に自殺を禁じているらしいため自殺がほぼ皆無というのも要因として大きいのであろう(自爆テロを自殺と呼ぶのかはさておき、豊かなカタールにはそんな人いないし…)。

俺が「長生きしたい。長生きしたい」と言うものだから、嫁は「私はそこまで長生きしたいとは思わないわ~」と俺をたしなめるのだが、今年の健康診断で引っかかったのは俺だし、どうせ早く死ぬのは男のほうだ。

でも、どこをどう間違っても嫁より長生きしたくはないなあ…(笑)。