裏GOODDAYS 日々の随想

こちらは日々の随想を吐き出している裏ページです

東日本大震災から一週間後のメモ

震災でお亡くなりになられた方のご冥福をお祈りするとともに、東北地方の震災の被害の深刻さは生まれてこのかた国内では見聞きしたことのないもので、誰の人生に対しても大きな影響を及ぼすほどの出来事だったと思う。

津波に街ごと流された地域では、普段からあれほど津波に備えていても、あの規模の津波が来るとどうにもならなかったわけで、悲しみにくれる住民は再び故郷に住めるのか心配であろう。

あれだけ津波に注意してきた住民でも高台に逃げずに津波に巻き込まれてしまった人が多かったとも聞くが、津波の規模がこれほどのものと知らされなかったことや、年老いた住民が多かったことなどがその原因としてあるのだろうが、直後に全力で高台に逃げていさえすれば助かった命を思うと、歴史に「たら・れば」は禁物とはいえ、あまりにも惜しい。

原発地震には耐えたがあの規模の津波が来ることは想定していなかったという。

俺は原発が事故を起こさないという絶対的な自信があるなら、新潟や福島や六ヶ所村(ここは原発ではないが…)ではなく東京湾にでも作るべきと思ってきたが、安全性に絶対ということはないということを痛烈に知ったとともに、そういった事態に備えて大都市圏から遠く離れた箇所に作っているのだという非情な事実を後づけ的に知った。

今回の件でこれだけの事故が起きたとはいえ、原発に深く依存して生活しており、火力だけでこの分の電力を賄おうとするとどれだけ二酸化炭素を排出するかを考えれば、原発反対とやすやす言えるわけがないし、こんな事故が起こって作るなら大都市近郊に作るべきとも言えないことに現代社会のとてつもない矛盾に頭を抱えざるを得ない。

今回の事故を元により安全な原発を作ることは可能になるであろうが、世論を考えるとおそらく新たな原発の設置は不可能となるのであろう。

そして、その報いは受益者全員で受けるしかないのであろう。

また、福島第一原発はおそらくは廃炉となるのだろうが、放射能に汚染された地域の浄化や賠償には長い年月を要するのだろうと思う。

それでも、福島に対して、特に福島第一原発周辺の地域に対して誰も責任をとることはできないのがただただ悲しい。

地震による帰宅難民や物資の不足が発生することは頭ではわかっていたが、実際にこのような事態が発生すると、大都市の災害に対するもろさをあらためて痛感する(もちろん、俺が会社の近くに住むのはそういう事態への備えという意味もあったのだが…)。

将来に訪れる可能性がある首都圏における大地震に備えることが並大抵のことではないとわかり、心の底から怖さを覚えた。

一地方の地震を周囲が助けることはできるが、首都圏の地震を周囲が助けることは難しいだろうと思わざるを得ず、そのことが怖さをとてつもないものにする。

被災した東北地方太平洋沿岸部では、生活基盤・生活手段・電気・水道・物流はては食糧までさまざまなものが失われたままだ。

一方、首都圏では物流や燃料の不安が一週間でほぼ解消してきたらしいので、問題は電気の心配のみとなった。

そういう意味で東北と首都圏とでは負っている問題の意味合いがまるで違う。

とはいえ、他が全て通常であっても、電気を最低限しか使えない状況にあってはあらゆる経済活動が制約を受ける。

こんなときだからこそ経済を活発にしていく必要があるのだろうが、電気の使用量に制約があるとそれは不可能だ。

この問題が長引くと日本の経済に甚大なダメージを及ぼすことになることが誰の目にもわかっているのに手の打ちようがない。

なお、こういう状況だからこそ電圧が60ヘルツの地域では普段以上に活発に経済活動を行う必要があるのだろう。

あと、これは不謹慎な発言ではあるが、無駄と思えるあらゆる電灯や空調を消し去ったまま普通に動いている街を見て、普段の商業的なけばけばしい光の数々や過剰な冷暖房の不必要感を感じずにもいられない。

とはいえ、その無駄な電力を使えてからこそ経済活動の成長は可能となるのだろう。

周辺では計画停電が行われているというのに、二十三区の多くで計画停電が行われていないのはどう考えても不公平だ。

中でも、俺が住む中央区を含む、千代田・中央・港の三区では夏の最大消費時にも停電にならない予定になっているという情報をネット上で見た(というか、夏に冷房が使えない箇所で熱中症になる人が多く出ないかも心配だ)。

もしそうだとしたら、この地区の人はただでさえ職住近接のメリットを受けているのにあり得なく不公平だと受益者ながらに思う。

計画停電で特に気になるのは高層マンションの住民のことだ。

停電の間は階段で移動するしかなくなるのだが、その時間に階段を上るのを回避するためよそで時間を潰そうにもエリア外に出ないとまともに時間を潰せないわけでその苦労たるや相当なものだろう。

水のくみ上げにも電力を用いるので水も止まるとも聞く。

今回の地震でパニック的というか過剰な行動に出ているのは海外の国々だが、言葉が通じない外国にあるからとはいえ、色々なことがよくわかった。

日本側が原発から20キロ圏外は安全としても、外国がそれ以上の遠隔地に避難勧告を出したら、日本が正しくても疑う人が出るだろうし、その地域内の人は良い気持ちがしないだろう。

だからといって外国人に日本と同じようにしろと言うわけにもいくわけがなく、全く悩ましい。

以上、地震一週間後に思ったことを自分のためにメモしておいた。