裏GOODDAYS 日々の随想

こちらは日々の随想を吐き出している裏ページです

杞憂が現実になるときに…

昔は国のことや社会のことをあれこれと考えていたものだが、まずは自分が年をとったせいもあり、また、大衆というか民意というか衆愚とでも言うべきであろうものにあきれ果て、今はほぼ自分のことだけを考えるようになった。

つまり、自分が飯を食えて、国の財政面や金融面においてドラスティックなことが起きた時に自分が対応できればそれでいい、と思うようになったということだ(多くの人は初めからそうなのかもしれんが…)。

前者についてはこの年齢になると勤めている会社の運命にある程度身をゆだねてしまっている自分がいてなさけないが(嫁さんは職務経歴的に色々とつぶしが効くので助かってるが…)、後者については各自が責任を持ってコントロールしていかなければならないわけだ。

現在の財政の話を飲み会に例えてみることとする。

「大勢で居酒屋で飲んだ際に、当初に予定されていた予算を越えて皆が注文するものだから料理や酒がどんどん運ばれ、しかも、老人や子供の参加は無料でその費用は他の参加者がそれぞれの懐具合に応じて負担ということになっている。宴もたけなわという頃…誰からともなく『頼みすぎじゃない?そろそろやばいんじゃないか?』と言い出し、周囲も段々とそのことに気づくが、その時には全員の財布に入っているカネの合計に近い請求額に膨れ上がっていた…」というようなことになるのだろうが、予算をはるかに越えていることに誰もが気づきながらも誰も注文を止めようとせずに、次々と運び込まれる食べ物や飲み物の代金を参加者の財布で賄えなくなったら…どうなるんだろ。

そして、このことを「国民が片方で借りているが、片方で国民が利子を受け取っている」なんてのんきなことを言う人や、国の資産や債権も多いという人が多いが、「国民のカネを国に使いこまれているけど、借金してないからまだ大丈夫」と言っているだけにすぎないし、国の資産に売却可能な流動資産は少なく、また、対外債権といっても国の借金よりはずっと少ないわけでこれではどの意見も説得力がないと思う。

また、税率を上げずとも経済の成長率を上げて税収を上げることができるとまことしやかに叫ぶ人たちもいる。

そりゃ、「上げ潮派」と呼ばれる方々のおっしゃる通りになれば言うことはないが、というより、これから50年間に渡って減少し続ける労働参加率(人口減より怖いのは労働参加率の減少=老人や主婦が働けば解消するといえばするのだが、果たしてそれができるのか?)、扶養人口率・医療費率の増加、日本が得意としてきた産業において他国にお株を奪われ、かつ、新分野が見えてこない状況などを見て、それでもそうおっしゃるのだから、できればお手並みを拝見したいところだ(ちなみに、3年前に「さあ、お手並み拝見」と思った民主党の結果は現在の通り)。

バブルまでは不動産に神話があり、バブル崩壊後のデフレ時代は現金・預金こそが最大の資産防衛手段であったわけだが(だから多くの人は最も賢明な資産運用をしたことになる)、日本のバブル崩壊リーマンショックや欧州情勢を見るまでもなく、これまでのパラダイムが変わる瞬間というのはほんの一瞬で起きるわけで、その時にどうすればよいかは各自が責任を持って考えなくてはならないのだ。

まあ、簡単にいえば、日本円・国債・株・ファンドなどでない、有望かつ有事に強い国の通貨・国債・株・ファンドなどで資産を持つことなのだろうと俺は思う。

でも、ある程度安心して良いのは簡単にはつぶれない会社で働く労働者だ。

労働者は自分で稼げるのだからインフレが起きようとその分の給料をもらえるわけで、本当に困るのは給付で生活している人や、日本円の現預金でしか資産を運用していない人である。

何せ、行政府が立ち行かなくなったら給付どころではなくなるのだ。

悪夢は来なければそれが最もいいのだが、悪夢が来ないという保証は…ないでしょうな。

次回は、冒頭に書いた、「大衆というか民意というか衆愚とでも言うべきであろうものにあきれ果て」という部分について意見を述べることとする。